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行動神経内分泌学研究室

Research Highlight 

社会的関係性の構築に果たすERbの役割に関する研究論文

雄マウスが他の個体との社会的関係性を築く際にERbが関与していることを示唆する研究論文を発表しました。

Nakata, M., Ågmo, A., Sagoshi, S., and Ogawa, S. 2018 The role of estrogen receptor beta (ER beta) in the establishment of hierarchical social relationships in male mice. Frontier in Behavioral Neuroscience, October 22. doi: 10.3389/fnbeh.2018.00245.

Category : 研究室ニュース 注目の最新研究成果

Dorsal Raphe Nucleus におけるERb発現が、雌マウスの性行動の抑制に関与していることを示す論文

下記の通り、Dorsal Raphe Nucleus におけるERb発現が、雌マウスの性行動の抑制に関与している可能性を示す研究成果を発表しました。

The role of estrogen receptor in the dorsal raphe nucleus on the expression of female sexual behavior in mice.
By Sano, K., Morimoto, C., Nakata, M., Musatov, S., Tsuda, M.S., Yamaguchi, N., Sakamoto, T., and Ogawa, S.
Frontier in Endocrinology, doi: 10.3389/fendo.2018.00243, 2018.

Category : 研究室ニュース 注目の最新研究成果

Nature Index Research Highlights

本研究室のPNAS掲載論文が、Nature Index Research Highlightsで紹介されました。詳しくは下記のサイトをご覧ください。

https://www.natureindex.com/article/10.1073/pnas.1524907113#highlight

https://www.natureindex.com/highlights/513906bb34d6b65e6a0001aa

Sano, K., Nakata, M., Musatov, S., Sakamoto, T., Tsukahara, Sonoko, and Ogawa, S. 2016 Pubertal activation of estrogen receptor in the medial amygdala is essential for the full expression of male social behavior in mice. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America. 113, 7632-7637.

Category : 研究室ニュース 注目の最新研究成果

思春期にテストステロンが脳の雄性化を促進:その脳内作用機序の一端を解明

性ステロイドホルモンは、発達途上の限られた期間において中枢神経機構を不可逆的に雄性化させる「形成作用」と、成熟後に中枢神経機構に作用して雄の社会行動の発現を促す「活性作用」 を通して、性に特徴的な行動の表出を制御している。その一種であるテストステロンもこれらの作用を通して、性行動や攻撃行動といった雄タイプの社会行動の発現に重要な役割を果たす。長年、テストステロンの形成作用は周生期に起こると考えられてきたが、近年の研究では、周生期だけでなく思春期においても見られ、脳の雄性化に重要な役割を果たすことが報告されている。
テストステロンの作用機序にはアンドロゲン受容体を介するものと、芳香化酵素(アロマターゼ)によりエストラジオールへと変換された後、エストロゲン受容体を介して働くものとがある。周生期でのテストステロンの形成作用にはアルファタイプのエストロゲン受容体(ER)を介した作用機序が不可欠であることは知られているが、思春期での形成作用については、そのメカニズム及びそのターゲットとなる脳部位は明らかとはなっていない。
 本研究(出典1)では、RNA干渉法(特定遺伝子の発現を阻害する技法)を用いて、思春期発動前にあたる生後21日齢に雄マウスの内側扁桃帯においてERの発現を阻害し、成熟後の性行動・攻撃行動の発現に影響がみられるのかを検討した。その結果、内側扁桃体での思春期前のER発現阻害により、成体期での性行動、攻撃行動がともに著しく減少することを見出した。さらに、内側扁桃体の神経細胞数には、雄優位の雌雄差があることが知られているが、ER阻害マウスでは、阻害を受けていない雄とくらべ減少しており雌でみられる神経細胞数により近くなっていることも明らかとなった。我々の以前の研究(出典2)では、性成熟後に内側扁桃帯においてERの発現を阻害した場合には、性行動、攻撃行動ともに全く影響を受けなかった。これらの結果から、思春期における内側扁桃体でのエストロゲン受容体アルファを介したテストステロンの脳部位特異的・時期特異的な作用が、雄性社会行動の表出の基盤となる神経回路の構築に不可欠であると結論された。

出典1
Sano, K., Nakata, M., Musatov, S., Sakamoto, T., Morishita, M., Tsukahara, S., and Ogawa, S.
Pubertal activation of estrogen receptor in the medial amygdala is essential for the full expression of male social behavior in mice.
Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America. 113, 7632-7637,2016.

出典2
Sano, K., Tsuda, M.C., Musatov, S., Sakamoto, T., and Ogawa, S.
Differential effects of site-specific knockdown of estrogen receptor α in the medial amygdala, medial preotic area, and ventromedial nucleus of the hypothalamus on the sexual and aggressive behavior of male mice.
European Journal of Neuroscience, 37, 1308-1319,2013.

筑波大学HP

http://www.tsukuba.ac.jp/attention-research/p201606210400.html

http://www.tsukuba.ac.jp/en/news-list/p201607281110

Press Release
AlphaGalileo

http://www.alphagalileo.org/ViewItem.aspx?ItemId=166247&CultureCode=en

EurekAlert!

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-07/uot-sbo071916.php

Science Daily

https://www.sciencedaily.com/releases/2016/07/160719105420.htm

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基盤研究(S) 課題「社会性の形成・維持を司る神経内分泌基盤の解明」

2015年度採択の基盤研究(S) 課題「社会性の形成・維持を司る神経内分泌基盤の解明」について、研究の背景、計画の概要は下記をご参照ください。

Japanese

https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/12_kiban/ichiran_27/j-data/h27_j1324_ogawa.pdf

English

https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/12_kiban/ichiran_27/e-data/h27_e1324_ogawa.pdf

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