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行動神経内分泌学研究室

News and Notes

本研究室出身の仲田真理子さんが第8回心理学独創研究内山記念賞を受賞しました

平成28年度 筑波大学心理学域祭(2016年9月24日、筑波大学東京キャンパス)において、第8回心理学独創研究内山記念賞の表彰式があり、本研究室出身の仲田真理子さんが受賞し、受賞者スピーチを行いました。受賞対象論文は以下の通りです。本研究室からは、第4回(2012年)の津田夢芽子さん、第5回(2013年)の佐野一広さんに続いて3人目の受賞者となりました。

Nakata, M., Sano, K., Musatov, S., Yamaguchi, N., Sakamoto, T., & Ogawa, S. 2016
Effects of Prepubertal or Adult Site-Specific Knockdown of Estrogen Receptor in the Medial Preoptic Area and Medial Amygdala on Social Behaviors in Male Mice.
eNeuro, 3(2) e01555-15.2016 1-14
(Published online: March 23, 2016.)

Category : 研究室ニュース

Tsukuba Global Science Week (TGSW)のご報告

Tsukuba Global Science Week (TGSW) 2017において、本研究室のテーマとも関連する下記の通りの企画が行われました。

Session 12
Translational Research on Social, Affective and Cognitive Behavior

Session 22
Cognitive and Behavioral Neuroscience

Category : 研究室ニュース 研究室関連セミナー

第25回日本行動神経内分泌研究会での発表と受賞

第25回日本行動神経内分泌研究会において、下記の通り、3題の研究発表を行いました。

1)c-Fos-tTA マウスを用いた社会行動に関わる神経細胞の標識とその機能解析 (research proposal)
   *武縄聡、 小川園子

2)社会的場面におけるマウスの超音波発声の発達的変化と性差
   *齋藤健杜、小川園子

3)Role of Estrogen Receptor α and β in the Medial Amygdala in the Regulation of Anxiety and Social Behaviors in Postpartum Female Mice.
   *Asuka Nishino, Carolina F. Henriques, Shoko Sagoshi,Kazuyo Nagata, Sonoko Ogawa

また、武縄聡さんは、学生発表賞「優秀発表賞」、武縄聡さん、齋藤健杜さんは、トラベルアワードを受賞しました。

Category : 研究室ニュース

第25回日本行動神経内分泌研究会のご報告

第25回日本行動神経内分泌研究会は、下記の通り、早稲田大学、掛山正心先生のお世話で、開催され、約80名の参加を得て、無事、終了いたしました。ご参加いただいた皆様、また特別講演をいただいた、James Burkett先生、Elissar Andari先生、山末英典先生、お世話いただいた早稲田大学の関係者の皆様に深く感謝申し上げます。

日時:2016 年 9 月13 日(火) 〜 9 月15 日(木)
会場・宿泊:ホテル・サンミ倶楽部(静岡県和田浜南町5−8)

Category : 日本行動神経内分泌研究会 (JSBN)

思春期にテストステロンが脳の雄性化を促進:その脳内作用機序の一端を解明

性ステロイドホルモンは、発達途上の限られた期間において中枢神経機構を不可逆的に雄性化させる「形成作用」と、成熟後に中枢神経機構に作用して雄の社会行動の発現を促す「活性作用」 を通して、性に特徴的な行動の表出を制御している。その一種であるテストステロンもこれらの作用を通して、性行動や攻撃行動といった雄タイプの社会行動の発現に重要な役割を果たす。長年、テストステロンの形成作用は周生期に起こると考えられてきたが、近年の研究では、周生期だけでなく思春期においても見られ、脳の雄性化に重要な役割を果たすことが報告されている。
テストステロンの作用機序にはアンドロゲン受容体を介するものと、芳香化酵素(アロマターゼ)によりエストラジオールへと変換された後、エストロゲン受容体を介して働くものとがある。周生期でのテストステロンの形成作用にはアルファタイプのエストロゲン受容体(ER)を介した作用機序が不可欠であることは知られているが、思春期での形成作用については、そのメカニズム及びそのターゲットとなる脳部位は明らかとはなっていない。
 本研究(出典1)では、RNA干渉法(特定遺伝子の発現を阻害する技法)を用いて、思春期発動前にあたる生後21日齢に雄マウスの内側扁桃帯においてERの発現を阻害し、成熟後の性行動・攻撃行動の発現に影響がみられるのかを検討した。その結果、内側扁桃体での思春期前のER発現阻害により、成体期での性行動、攻撃行動がともに著しく減少することを見出した。さらに、内側扁桃体の神経細胞数には、雄優位の雌雄差があることが知られているが、ER阻害マウスでは、阻害を受けていない雄とくらべ減少しており雌でみられる神経細胞数により近くなっていることも明らかとなった。我々の以前の研究(出典2)では、性成熟後に内側扁桃帯においてERの発現を阻害した場合には、性行動、攻撃行動ともに全く影響を受けなかった。これらの結果から、思春期における内側扁桃体でのエストロゲン受容体アルファを介したテストステロンの脳部位特異的・時期特異的な作用が、雄性社会行動の表出の基盤となる神経回路の構築に不可欠であると結論された。

出典1
Sano, K., Nakata, M., Musatov, S., Sakamoto, T., Morishita, M., Tsukahara, S., and Ogawa, S.
Pubertal activation of estrogen receptor in the medial amygdala is essential for the full expression of male social behavior in mice.
Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America. 113, 7632-7637,2016.

出典2
Sano, K., Tsuda, M.C., Musatov, S., Sakamoto, T., and Ogawa, S.
Differential effects of site-specific knockdown of estrogen receptor α in the medial amygdala, medial preotic area, and ventromedial nucleus of the hypothalamus on the sexual and aggressive behavior of male mice.
European Journal of Neuroscience, 37, 1308-1319,2013.

筑波大学HP
http://www.tsukuba.ac.jp/attention-research/p201606210400.html
http://www.tsukuba.ac.jp/en/news-list/p201607281110

Press Release
AlphaGalileo
http://www.alphagalileo.org/ViewItem.aspx?ItemId=166247&CultureCode=en

EurekAlert!
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-07/uot-sbo071916.php

Science Daily
https://www.sciencedaily.com/releases/2016/07/160719105420.htm

Category : 注目の最新研究成果